【新譜発売】我が母の教えたまいし歌[サクソフォーン4重奏](ドヴォルザーク/田中啓貴)

・我が母の教えたまいし歌
編成:サクソフォーン4重奏
作編曲者:A.ドヴォルザーク(田中啓貴)
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■曲目解説
アントニン・ドヴォルザークAntonín Dvořák(1841-1904)は、チェコ出身の作曲家。幼少期からヴァイオリン、ヴィオラ、オルガン、和声学の手ほどきを受け、オルガン学校を卒業している。この時から作曲活動はしていたが、多くは破棄されてしまい、本格的に創作活動を開始するのはオルガン学校を卒業してからである。1875年には、オーストリア政府の国家奨学金を5年連続で獲得。この時審査員を務めていた作曲家ヨハネス・ブラームスJohannes Brahms(1833-1897)の目に留まり、出版社にドヴォルザークの曲を紹介した。この出版社からの依頼で多数の曲を出版するのだが、《スラブ舞曲集》がベルリンの国民新聞に絶賛されたことをきっかけにヨーロッパ中にその名が知れ渡った。その後完成した作品が「わが母の教えたまえし歌」である。
ドヴォルザークはその後様々な栄誉を受け、音楽活動は多忙となり、アメリカにもその名が知られるようになった。熱烈なアプローチを受けアメリカの音楽院院長にも就任し、この時に交響曲第9番《新世界》や、弦楽四重奏曲《アメリカ》など、数々の名作を残す。帰国後もウィーン音楽院の院長就任依頼(これは本人が辞退した)、ウィーン楽友協会の名誉会員、そしてプラハ音楽院の院長就任など、周囲の評価は非常に高いものであった。
「我が母の教えたまえし歌」は、1880年に作曲された《ジプシー歌曲集》作品55の第4曲のことであり、ドヴォルザークの歌曲の中で最も著名な作品である。ヴァイオリニスト、作曲家のフリッツ・クライスラーFritz Kreisler(1875-1962)がヴァイオリンのために編曲し演奏したこともあり、さらに有名なものとなった。ドヴォルザークの特徴である親しみやすい旋律と美しい和声が発揮された作品となっている。
(解説・菊地麻利絵)

本作品は複数の拍子が同時に混在して現れる。その拍子のズレによって発生する揺らぎを大切にし、柔軟な表現をして貰いたい。
歌の旋律を演奏する際はそれ以外を演奏する場合と明確に音色を変え、歌の旋律を際立たせる事が望ましい。また、その際molto vibratoの指示があるが、是非声楽の深いヴィヴラートを参考にして欲しい。
(構成解説・田中啓貴)

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