・カルメン・セレクション
編成:サクソフォーン8重奏
作編曲者:G.ビゼー(田中啓貴)
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ジョルジュ・ビゼーGeorges Bizet(1838-1875)は、フランス生まれの作曲家。パリ国立高等音楽院にてピアノ、ソルフェージュ、フーガで一等賞を得て卒業した。19歳という若さでローマ大賞を受賞し、また抜群の記憶力の持ち主として知られ、リストからはピアニストとしても称賛されるほどの腕前だったとして知られる。
オペラ《カルメン》は、1834年から35年にかけて作曲された、オペラ・コミック様式の作品である。チャイコフスキーやドビュッシー、サン=サーンスからも称賛を受け、それまでのオペラのヒロインの声域が、ソプラノであるイメージからメゾソプラノに設定したことも話題の一つとなった。オペラ・コミックとは、フランスの歌以外のセリフ含むオペラの形式であり、パリにある劇場オペラ=コミック座とも関係があり、名前通り「滑稽な」というような軽いものが多いが、《カルメン》は悲劇である。
物語の基はプロスペル・メリメの『カルメン』であり、アンリ・メイヤックとリュドヴィク・アレヴィが台本を作った。全四幕で構成され、舞台はスペイン。物語の主人公はタバコ工場で働くジプシーの女カルメンである。
喧嘩騒ぎで牢屋行きとなったカルメンに対し、伍長であるドン・ホセはカルメンの誘惑に負け逃がしてしまう。パスティアの酒場で会おうと言い残し去ったカルメンと落ち合うため、自分の婚約者を振り切りカルメンに会いに行こうとするが、すでにカルメンは別の男(闘牛士)に気が移っていた…。
(解説・菊地麻利絵)
《カルメン・セレクション》は「リュミエール・サクソフォン・アンサンブル Lumi?re Saxophone Ensemble」の委嘱作品である。
オペラ《カルメン》は前奏曲、間奏曲、アリアなどを抜粋編曲した組曲や独奏曲としても多く演奏される。本作品は組曲として再編された《第1組曲》《第2組曲》より8曲を抜粋し、約10分の作品として再構成したものである。
《第1組曲》
1.前奏曲
2.アラゴネーズ
3.間奏曲 (順不同)
4.セギディーリャ
5.アルカラの竜騎兵
6.前奏曲「闘牛士」
《第2組曲》
2.ハバネラ
6.ジプシーの踊り
この編曲はオーケストラ譜を元に再構成し、8本のサクソフォンに対し様々な楽器の奏法や音色、表現を求めた。例えば、アルカラの竜騎兵のファンファーレは力強く明るい音色で演奏するよう意識し、間奏曲のハープによるアルペッジョはアルト、テナーサクソフォンに指示したが、ハープのように一人で演奏しているように聴こえるのが望ましい。また、歌のパートを演奏する奏者は、オペラのソリストのように楽譜にとらわれず、自由な表現をして欲しい。
(構成解説・田中啓貴)
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