【新譜発売】亜麻色の髪の乙女[金管5重奏]

・亜麻色の髪の乙女
編成:金管5重奏
作編曲者:クロード・ドビュッシー(山田悠人)
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《亜麻色の髪の乙女(仏: La fille aux cheveux de lin)》は、「前奏曲集 第1集」の第8曲目に収められている作品である。前奏曲集は全部で24曲あり、各12曲からなる「前奏曲集 第1巻」と「前奏曲集 第2巻」に分けられる。ドビュッシー後期作品における重要な作品のひとつである。3分程度の小品であり、単独で演奏されることも多い。題名は、ルコント・ド・リールの同名の詩から借用された。
《前奏曲集》の原曲では、題名を意図的に各楽譜の末尾に置き、さらに中断符「…」を続けて各題に書いている。末尾に置くことで、題名は二次的なものであることを示している。
原曲の初演は1910年5月にドビュッシー自身によって行われた。この翌月には、イーゴリ・ストラヴィンスキー、エリック・サティと会っている。ドビュッシーにとって1910年は重要な1年だったと考えられる。
本作品は曲集の他の作品とは異なり、はっきりとした調性(変ト長調)を持っている。即興的であり、全体を通して温かい和音の響きが特徴である。(山田悠人)