【新譜発売】ブエノスアイレスの四季[サクソフォーン4重奏&ピアノ]

・ブエノスアイレスの四季
編成:サクソフォーン4重奏&ピアノ
作編曲者:アストル・ピアソラ(山田悠人)

《ブエノスアイレスの四季(西: Las Cuatro Estaciones Porteñas)》は、アルゼンチン出身の作曲家、バンドネオン奏者であるアストル・ピアソラ(Astor Piazzolla 1921-1992)の作品である。
ピアソラの代表作のひとつが、この《ブエノスアイレスの四季》である。ただし、ヴィヴァルディの《四季》とは異なり、もともと組曲として構想されたわけではなく、各楽章は独立した作品として書かれている。
最初に作曲されたのは《ブエノスアイレスの夏(Verano Porteño)》で、これは1965年に舞台音楽の一部として誕生した。その後、1969年から1970年にかけて《秋》《冬》《春》が追加され、後年になって「四季」としてまとめて演奏されるようになった。
本編曲版は、原曲の持つ熱量と躍動感を保ちつつ、より立体的かつ色彩豊かなサウンドを生み出している。サクソフォーンの多彩な表現力とピアノのリズミカルな推進力が呼応し合い、タンゴの官能性とダイナミズムを際立たせる編成となっている。
・ブエノスアイレスの春(Primavera Porteña)
軽快で希望に満ちた楽章である。新たな始まりとブエノスアイレスの春の生命力が感じられる。
・ブエノスアイレスの夏(Verano Porteño)
灼熱のようなエネルギーと官能的なリズムが絡み合い、強烈な印象を残す。
・ブエノスアイレスの秋(Otoño Porteño)
哀愁を帯びたメロディが印象的である。落ち着きと内省的な雰囲気が漂い、深い感情が描かれている。
・ブエノスアイレスの冬(Invierno Porteño)
孤独の中にある温もりや希望が表現されている。